夢を持て!
子供たちが卒業していく時に何か良い、心に残る言葉を贈りたいけれど、なかなか思いつかないものです。時々元サッカー選手のクリニックなどに参加すると、「夢を捨てるな!サッカー選手になりたいなら、あきらめずに努力しよう。私は子供の頃は大した選手ではなかったけれど、このように日本代表にも選ばれました!」というような話をされます。これはプロサッカー選手に限らず野球選手もそうでしょう。一般的には理解できるし、そこにいる子供たちは「よし!頑張ろう!」と思ってサッカーの練習をするのです。しかし、プロになれる人はごくごく限られた人です。あきらめずに突き進み過ぎることが時としてリスクとなり、別の何かを失うこともあるかも知れません。そんな子供を見て我々ズルイ親としては保険を掛け、「取り合えず勉強せ!」とか「手に職を付けておけ!」と言いたくなる訳です。
さて、若葉F.C.に所属している低学年のほぼ全員が例外なく「将来はJリーガーになりたい。」と言うのです。高学年になると、トレセン活動のセレクションで屈辱的な落選を経験したり、市内でも妙に上手な選手と出会ってしまい、「こりゃあかん!」と思うのかも知れません。そんな子供に対し「夢をあきらめるな!」は少々無責任で、やっぱり「夢を持て!」が正しいように感じます。サッカー選手になれなくたって、別の夢がある。しかし夢を持たないと将来大きく飛躍することはできないとも感じます。夢を持ち、かつ柔軟に変更していく能力が大切のような感じがし、私は卒業する子に「夢を持て!」と言ってます。このクラブからJリーガーが生まれたらそれ程うれしいことはないし、私にとってはそのことが夢かもしれません。しかし極めて高い厳しい壁であることもデータが証明しているのであります。
解りやすいところで言えば、立川市サッカー協会33周年で、およそ5,000人の卒業生(小学生時代を立川市サッカー協会所属のクラブにいて卒業した子供)がいます。そのうちプロサッカー選手になったのは何と0人です。33年やっていて一人もいないのです。「1年だけJ2に所属していたけどやめてしまった」という選手すらいないのです。八王子、町田、府中当りはそれなりにいますが、それでも一桁だと思います。これ以上の数値的な説明は不要でしょう。それだけ厳しいので「あきらめるな!」はあまりにも酷い指導方法であり、その場しのぎの励まし方かもしれません。一人でも出てくれると大きな励みになりますね。
そういう意味で若葉F.C.の誇るスーパースターH雄大選手は現在H久留米総合高校3年で中心選手としてインターハイ予選を勝ち進んでおります。予選トーナメントをぶっちぎりで連勝、二次トーナメントも4-0、7-0と勝ち、今度の土曜日に勝てばいよいよ決勝トーナメントです。決勝トーナメントは東京都内のベスト11によって上位2校が夏休みに行われる奈良インターハイに東京代表として出場するのであります。都内高等学校約280チームが登録しており、たった2チームが夢の舞台へ立てるのです。この抽選の構造がなかなか良く出来ており、市内大会の組合せ作りや15ブロックのドロー作成にも役立つよう研究しております。
息子の入学したK學院久我山高校はスーパーシードで最後のベスト11から苦労せず第一シードで参戦です。まだまだレギュラーには程遠いでしょうが、夢の舞台をかけH雄大君の学校と戦えれば、そんなにうれしいことはありません。まずは若葉出身の選手を応援しましょう。(そうだ!K太も残っています。みんな頑張れ!)
2009/5/18 obika 72.9
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